飼い主は、自分で言うのもなんだが、普段は正直すぎるほど正直で、生き方が下手な部類に入る。いわゆる馬鹿正直というヤツです。
これも幼き頃の母親の調教の賜物であり、美徳というよりは負の遺産と私は思っている。
この馬鹿正直のせいで今までどれだけ痛い目にあったかわからない。小さな時の刷り込みや調教はそう簡単に治らない(直らないというより治らないの字がふさわしいように思えたので)。
40歳も越え、ひと通りの痛い目も経験し、会社をやめてから「やっとウソも方便」ということを学び始めた。
ズルやウソは、今でも苦手だけれど、犬にはウソがつけるようになった。
凛太郎は3ヶ月になるかならない頃から飼い始め、1歳を過ぎてから「お留守番犬」をするようになった。
そのころ飼い主は午後から宅配便のパートに出るようになったので昼前から夕方までは、ケージに閉じ込められて「ひとり留守番」という、ちょっと可哀想な環境だった。
その分家にいる間は溺愛し、ご近所の「ももちゃん」というミニチュアダックスの同い年の犬友さんちにほとんど毎日のように通わせてもらった。
犬の子育てが初めてということもあり、本や凛太郎の実家にあれこれ聞きながら子育て(犬育て)に必死だったわけだ。
ちょっと具合が悪いように見えると心配しすぎて、半分ノイローゼになりそうだった(^_^;
凛太郎にはでかける時には「母ちゃんお仕事やから、おとなしく待っててや」と言い、
帰ってきたら「抱きしめて、おりこうやったなー」を毎日繰り返していた
洪卓立。
そのうち、待ちくたびれたような日はシッコシートをビリビリにして母ちゃんに怒られるようなこともするようになった。
なので凛太郎にとって「お仕事」=「留守番」がインプットされている。
凛太郎だけの時は、暑い夏の盛と仕事以外は、買い物、お医者さん、按摩さんとどこに行くにもたいてい連れて行き、車の中で待たせるようにしていた。
だから、凛太郎は仕事だけは連れて行ってもらえないということを認識している と飼い主は思っている。
それをいいことにということだけではないが、今はハクもいるので、どちらか一人(1匹)だけ留守番をさせるということはなるべ避けているので、「今日はお仕事」とウソをついて、歯医者さんやあん摩さんや、時々遊びに出かける
林嘉欣。
「ちょっと買い物に行ってくる」とうっかり言うとしつこくつきまとう凛太郎も、「お仕事」というとリビングから玄関へのドアの手前からは、もうついてこない。
ハクは「散歩行こ」と言う時以外は、今や猫になって蓄熱暖房機の傍から動こうともしない。車好きと車キライの差というだけかもしれないが。
ではまた明日
読んでいただいてありがとうございました。